RAPの土台ができたのは1920年代の話で、その当時、黒人達の間で色々な単語を違う言葉に置き換えて(例えば空:SKYだと、BLUE等)早口で喋る言葉遊びが流行した。それは"JIVE"と呼ばれ、いかにセンスの良いコトバで早口でリズミカルに喋れるかが勝負であった。
RAPの正式名称は「RAPPORT」といい、フランス語からきた単語で、「親密な関係」という意味になるが、【話し合うことでお互いが親密な関係になれる】というのが本来の意味だと思われる。
RAPとは言葉とリズムが刻むビートそのものである。
MCとは、HIPHOPにおいては「Microphone Controller」の略。「マイクをコントロールする」、つまり、ラッパーの事。
HIPHOP創生期、DJクールハークとその友達が開催するブロックパーティーで、MCの原型を披露していた事で知られる人物が「コーク・ラ・ロック」だ。
HIPHOPがアンダーグラウンドからさらに広い世界へ羽ばたこうとしている時、HIPHOPがアンダーグラウンドでアツイ事を嗅ぎ付けてきたのが、当時はカリスマバンドで知られていたFAT BACK BAND。そのFAT BACK BANDがHIPHOPにおける史上初のシングルレコードをリリースした。その名も「KING TIM V」。
そしてラッパーとしては史上初のメジャーレーベルとの契約、<MARCURY>レーベルと契約したのがKURTIS BLOWである。彼のデビュー曲が「CRISTMAS RAPPIN'」。
これがクリスマスラップとして初の曲になり、彼は一躍有名の座へと舞い上がった。
その後も「THE BREAKS」や「BASCKET BALL」など次々とヒットを飛ばしていったKURTIS BLOWのラップはいつもハジけていて、いつもリスナーに快感を与えるのであった。
KURTIS BLOWのほかに、アンダーグラウンドなオールドスクールシーンを支えてきたラッパー、上記で述べたTHREACHEROUS THREE、FUNKY4+1、COLD CRUSH BROTHERS、BUSY BEEやFANTASTIC FIVE等も忘れてはいけない。
彼ら無しではラッパーの歴史は語れない。